陸上日本選手権最終日

さて、ついに陸上競技の日本選手権も最終日です。
今日はなかなか見ごたえのある内容でした。
まずは女子の400m。
日本記録保持者で自分の一個下の丹野麻美選手がやってくれました。
スタートぁら積極的に飛ばし、200mの通過は24秒台。かなりのハイペースで前半を通過すると、そのまま後続との差を広げ、ホ-ムストレートへ・・・。
この時点で、日本記録ペースを表す赤いマーカーよりはるか前を走る丹野選手。
そのまま最後まで失速せず、ゴール!
速報タイムは・・・
ななななななななななななんと51秒台!!
正式タイムは51秒93で、日本人女性初の51秒台、さらには世界選手権B標準も突破です。
いやはや、これは本当にすごいタイムです。
そして、丹野選手の好走のおかげで盛り上がった雰囲気のまま、男子400m決勝へ。
注目選手は、なんといっても高校記録保持者の、大阪高校三年生の金丸祐三選手です。
こちらも前半から積極的に飛ばします。金丸選手は100mから400mまで高校トップクラスの走力を持つ選手なので、前半のスピードでも他を圧倒します。しかし、スピードでは劣るものの、後半の強さ、レース経験の豊富差ではまだ学生・社会人選手に分があります。45秒台といっても、後半のタイムなのですから、持ちタイムが45秒50の佐藤選手など後半に強い選手もいますし、ゴールするまではどうなるかわかりません。
そして、金丸選手がややリードしたままラスト100mへ。
後半に強い佐藤選手が迫りますが、結局抜けないまま金丸選手が一着。
タイムは45秒86。ここまでコンスタントに45秒台を出す高校生がいるなんて信じられません。
これで世界選手権のマイルメンバー入りが現実味を帯びてきました。インターハイもあるしどうなるかはわかりませんが。
それにしても、いくら山口有希選手や小坂田淳選手がいないからといって、仮にも日本代表経験のある佐藤選手や向井選手、田端選手が45秒台を出せずに高校生に完敗というのもいかがかと。学生・社会人選手には頑張ってほしいところです。
女子800mでは、日本記録保持者の杉森選手が、独走ながらも積極的なレースで、2分0秒45と、従来の記録を100分の1秒上回るタイムで優勝しました。競るレースができれば、いよいよ1分台突入も可能なのではないでしょうか。
女子100mでは、7連覇中の小島(旧姓新井)初佳選手が準決勝落ちをし、本命不在のレースとなりました。
そんな中、好スタートを切った、リレーのナショナルチームの一員でもある石田選手が、向かい風2.6mという悪条件の中、11秒84で初優勝。
タイムはしかたないとしても、混戦の中見事に優勝を果たしました。
そして男子100m決勝。本命はもちろん朝原選手です。
決勝は、一回フライングのあとにスタート。自分と同じ神奈川の佐分選手が得意のスタートで前に出、朝原選手はバランスを崩し出遅れます。佐分選手がリードを奪うと、朝原選手は走りを修正できないまま、佐分選手が10秒40で優勝。
おいおい、マジか。
いくらなんでもこのタイムで優勝しちゃっていいんでしょうか。向かい風0.8mで40って・・・。
スタートがいい選手は、スタートで前に出ると周りにプレッシャーを与えられます。ですが、朝原選手が走りを崩したとはいえ、他の選手もだらしなさすぎではないでしょうか。
もちろん、優勝した佐分選手は、この大舞台で自己ベストをマークして優勝と、とても素晴らしい結果を残したと思います。が、それとこれとは別でしょう。朝原選手もそろそろ引退ということも出てくるでしょうし、若手ではなく中堅あたりの選手がもっと奮起しないことには、世界では戦えません。
なお、佐分選手についての逸話は色々しってるんですが、まぁそれはやめておきましょう。地元の強豪高校の間では結構有名な話ですが・・・なぜ日体大に行ったとかね。
で、女子幅跳びなのですが、実は最後まで見てないんです。
それで今結果をみたんですけど・・・

  • サード記録で優勝決定!?

これはなんて熱い戦いなんだ!!
普通、走り幅跳びで、記録が同じ場合、6回の試技の中で、二番目の記録がいいほうが優勝になります。ですが今回は、そのセカンド記録も同記録。なので三番目の記録で3cm上回った池田選手が優勝ということになったわけです。
やべー、俺なんで最後までみてねーんだ・・・orz