WILD ARMS TwilightVenom

ワイルドアームズトワイライトヴェノム。通称「ワイルドアームズTV」です。
これはまぁ、色々とあった作品ですね・・・。
時期としては、2ndの発売後です。
主人公は自称魔族の生まれ変わりである渡り鳥にしてARMS使い、シャイアン・レインストーム。彼は25歳の青年なのですが、1話で名探偵よろしく、脳みそを子どもの義体に移植されてしまったところからスタートします。
なぜ自分は子供の姿にされたのか?誰が自分の体を奪ったのか?という謎を追い、自分の体を取り戻す、というのが目的で、旅をすることになります。
CVは浅野まゆみだったり。
パーティには、身長2mくらい簡単に超えちゃってる感じの科学者、キール・アロナクス30歳。また、「ポペピピペポ」という亜精霊のアイザック♂(聖書のイサクが元ネタかと)がいます。、あた、時には共に、時には争ったりするパーティに、見た目は20代だけれど実際は100歳以上のクレストソーサレス、ロレッタ・オラトリオ、見た目は少女だけど実際は300歳のノーブルレッド、ミラベル・グレースランド、そしてアイザックの前妻、ジルーシャ♀の三人。
まぁ、シャイアンは別に問題はないです。最後はカコイイし。ただ、何を隠そう、この作品、伏線を張るだけ張ってほとんど回収しないまま終わったんです。それはキャラの設定や過去に関してもあります。
まず、キール。彼は隻眼なのですが、その片目を失った理由、ちゃんとあるそうなんです。しかも結構重要っぽい。なのに、最終回でちょっと話される(とはいえ、「片目を失い」としか言いませんがw)くらい。そして、OPで彼は、ARMのプリズムレーザーっぽいものを使うのですが、作中では一切使わず。設定集でも、彼の羽織るマントの下にはさまざまな武器が隠されている、と記述がありますが、武器は一切使われません。あれま。
そしてロレッタ。「彼女はカードがもったいない」という理由で自分のピンチでもレアカードは滅多に使わない人です。なのに、Lv3の合体魔法を簡単に使ったりします。そういえば、彼女にはリシーズ伝統の、「名前だけ出てくる姉」がいますね。設定的には問題はさほどないんですが、作中ではあまり魔法がらみの活躍なし。というか、ギャグキャラなので・・・。「ゴージャスミドル級チャンピオン、ロレッタ・オラトリオ」、このセリフを聞いたとき、見ていた自分と矢太郎は思いっきり吹きました。
ノーブルレッドのミラベル。ノーブルレッドなのに紫外線につよかったり。それはまぁいいのですが、実は、2ndのメリアブール城にある本の中に出てくる「イザベル・グレースランド」というキャラと関係があるらしいんです(公式より)。ただ、作中では結局触れられず、ブタコウモリの姿だけが印象に残っております。
アイザックとジルーシャ。中の人が本当に夫婦。ただし、見た目と声のギャップがすごすぎw
終盤、意外とジルーシャが重要な役割を果たしていましたが・・・。
ちなみに二人とも5000歳以上。実はこの作品のパーティ、25歳のシャイアンが最年少、年齢二桁はシャイアンとキールしかいないという。WA史上最高の平均年齢を誇るパーティなのです。


その他キャラですが、1と2のキャラもちょっとでます。ただ、基本的に扱いが終わってます。
まずジュデッカ。2ndに出てきた、「嬉しいことがあると眼鏡がズレ落ちる人」「好きな遊びは一人ロシアンルーレット」というイッチャった子です。TVではARMSマニア。中の人が激しく棒読みww 結局あっさり負けて退場でした。
そしてカノン。2ndに出てきたパーティキャラです。クールでカコイイ彼女でしたが、TVではおばか過ぎる年増女にorz
アーヴィング・フォルド・ヴァレリア・・・。何気にTVのラスボス格。2ndでもラスボス格ですが。「ファルガイアへの愛」という点では共通して持っていましたが、TVのアーヴィング強すぎですよ。なんといっても最終回、黄金のオートマチック型ARMSで、宇宙から降ってくる隕石を、スコープなどなしで、地上から撃ち抜くという偉業を達成してますからね。これも矢太郎とともに吹きました。「アーヴィングが一番強い」というのが十文字兄弟の結論です。

そして・・・・・一番触れたくないのが、ゼット。WAファンならば、彼がいまだに愛されている!のキャラだということがわかるはずです。が、TVのゼットは・・・・なんと登場時間約1秒
いきなり出てきて、ガトリング型ARMSを連射、撃ち尽くすころには、ARMSの弾となる「生命子」をすべて使い尽くし、ミイラ状態になるというひどさ。これには流石に自分も矢太郎も泣きました・・・・。


また、名前だけではノーブルレッドの始祖として、マリアベルの名前が。未確認ですが、ロディ・ザック・セシリアの三人も、アーヴィングの演説のところに映ってるトカ。あ、そういえば、ルシエドも出てきますね。3rd以降、キャラとしての出番がなくなってしまったルッシーですが、アニメではちゃんと出てきます。最後逃げるけど。
そして、麻生かほ里さん演ずる「ライラ」というキャラも登場するのですが・・・「ライラ・マーグレット」はトラウマです。
アースガルズを出すくらいしてもよかった気がしますが、それはまた次の機会に・・・(マテ


ストーリーは、まぁ無駄な話が多いこと多いこと。本当に多いんです。
本編に関係ない話の数が多すぎます。確かにギャグは面白いんですよ。けど関係なさすぎ。それが大杉。むりに26話にしないで13話で終わらせればよかったのになぁ・・・。
原作を知ってる人が見るのが前提だろうと思うので、原作を知らない人が文句を言ってた点については触れないでおくとしても、それでもちょっと・・・なところが多すぎます。何より①設定を作るだけ作る、伏線を張るだけ張ってポイ②無駄話が多すぎる、という二つが大問題なのです。あ、でも悪いところばかりではありません。最後のシャイアンがARMSをぶっ放すシーンの演出は、麻生さんの歌のおかげでなかなかいいです。ただし、作画がミスってて、ARMSのデザインが一コマだけ違うのですが・・・。
あと、サブリスキーの死に様は最強すぎます。サブリスキーほどの死に様は、いまだに見たことがありません。

ゲームのネタとかも使ってて、メディアミックス作品として頑張ってはいるんですが・・・ねぇ?
個人的に、「ゲルマトロン鉱石じゃないかーー!!」は、「からくりサーカス」のクマのぬいぐるみが出てくる場面とあわせてネタにしていた漫画があった影響で、印象に残ってます。


ということで、おそらく今年放映される、WAのアニメに関しては、あのようなことの無いように期待したいと思います・・・。


しかしですね、TV以上に問題なのが、漫画版なんです・・・・。これはまた後日にでも。