コミックバーズ 『ローゼンメイデン』phase35

いと美しき薔薇乙女よ そのこぼれ落ちる泪は 誰の為、何の為に 流されるのか

とゆーことでトロイメントの最終回からまだ一週間たっていませんが、本日はコミックバ−ズ発売日なのです。

先月のローゼンメイデンでは、雛苺が実体を持たない第七ドールに体を侵食され、そのヒナの悲鳴を聞いた真紅がnのフィールドに飛び込むというところで終わりました。
今月は一体どうなるのでしょうか。


とりあえず巻頭カラーです。

って一ページ目から薔薇水晶さん!!

そして次のページ・・・・



!!!!????


ひ、ひなの・・・ひなの腕を薔薇水晶さんが掴んでる!!
そしてベリーベルたんに「好きにお逃げ」といった後のコマで、
「からっぽの器、素敵なからだ 私のからだ・・・」
というセリフとともに、茨がまとわりついた雛苺の脚が!!!

手も足も両方とも裸体です。
そしてどちらも意志のない人形の体のように描かれています・・・。
ちょ・・・え?

一方、薔薇乙女が次女、金糸雀がnのフィールドに飛び込む真紅をハケーン、後に続きます。

そして肝心の真紅はというと。

雛苺を探し、nのフィールド内を走り回っていました。
そして、ついにあの洋館のフィールドにたどり着くのです・・・。

洋館には薔薇の蔦が張り巡らされており、真紅も不審に思います。
ふいに、そんな真紅を呼ぶ声がします・・・。
そう、雛苺の声です。
声のする方には、扉があり、その扉が開いて、雛苺が出てきます。

ただし、



足首から上がありません。

闇の中から出てくる雛苺の両足。先の部分は折られたのか、それとも背景の闇のせいなのか、血が流れているようにも見えます。

「ヒナはみんなのところに帰れないの・・・」
突然の出来事に半分混乱状態の真紅。
雛苺は続けます。

「ヒナね・・・食べられちゃったの・・・もうじきこの声も届かなくなってしまう・・・」

ベリーベルたんに触れ、雛苺の身に何が起こったか知る真紅。
そこに映るのは、狂喜の笑みを浮かべた第七ドールと、体を侵食されていく雛苺の姿・・・。

orz

雛苺は、ベリーベルに自身のローザミスティカを託し、真紅に届けたのです。
ですが、それを受け取ろうとしたとき、なんとカナリーが乱入するのでした・・・。


一方、水銀燈とめぐのお話です。
前回めぐパパが登場して終わりましたが、その時の一部始終が語られます。

父親に向かい、「消えろ!」「死ね!」「死んじまえ!」と暴言を浴びせるめぐ。
けれどもめぐパパは、怒ることもせず、部屋を出て行きます。
めぐパパは足元しか映らないので、どのような人で、どのような表情だったのかはわかりません。ただ、めぐのことをいらん子扱いしているわけではなさそうです・・・。

自分の命は正しくなかった。父親さえいなければ、自分は生まれる前からやり直せる・・・めぐの言葉を聞いた水銀燈は呟きます。
「願いは叶えるわ・・・」と。
つまり、めぐの父親を殺すということです。
以前、水銀燈蒼星石に「殺してしまいたい人間がいるの」と言っていました。
日記のどこかで書いたと思いますが、自分はその人間はめぐの父親ないし母親で、親を殺すことでめぐに心臓を与えようとしているのではないかと考えていました。
心臓の件はわかりませんが、どうやらめぐの父親が「殺したい人間」、ということらしいです。

とその時、水銀燈の元に白いいばらと共にあの第七ドールがやってきます。


「初めまして・・・お姉さま。私はあなたの末の妹、雪華綺晶<きらき



しょう>」



・・・・・・・・・・え?
今なんて?
薔薇水晶じゃなかったよね?
雪華綺晶
きらりん?
きらりんだってぇえええええええ!?


トロイメント最終回で、薔薇水晶が偽者だとわかり、それで原作とデザインが違うのか、と納得しました。けど自分は最終回の感想のところでも書いたように、原作の彼女、第七ドールはまだ名乗っていなかったのです。この「はてなダイアリー」の「薔薇水晶」というキーワード、自分も編集して「原作ではまだ名乗っていない」と明記していました(ただし現在は編集しなおしました)。アニメの方が偽者だということで、ローズクォーツの特徴を踏まえ、流石に「名前が違う」という線はなさそうだと思い始めてた矢先に「雪華綺晶」ですって奥さん!

トロイメントの終わり方がアニメにほぼ近づいて終わったのは、第三期のための桃種先生の修正がかかっていたのかもしれません。そしてアニメで第七ドールの情報を先行させ、そのアニメのキャラは偽者、そして本物の方は名前すら違った、と。こればっかりは桃種先生の壮大な計画だったのではないかと思わずにはいられません。
さて、水銀燈の前に現れたきらりん、水銀燈に向かい、「めぐと自分を重ねても何にもならない」と言った内容の言葉を放ちます。
そう、水銀燈はお父様のことを愛しています。けれど、愛してもその愛が返ってくることはありません。殺したいほど愛しているのに・・・。
自分の父親はどこにいるかわからない、ゆえに殺すことはできない。だからアリスになって愛されるしか道はないのです。けれど、めぐは違う。もう父親を殺すしかない、少なくとも水銀燈はそう考えているのです。
それにしても、長女相手にその心のうちをあて、「ジャンクにしてあげるわよ」という強気な発言に対しても、まったく意に介さず、己のペースで、そう、どこか水銀燈を憐れんで喋り続けるきらりん。水銀燈が動揺しつつも強気に振舞っているのと、そんな長女に対し見透かしたように接する末っ子。どちらが長女なのかわかりません。以前瀬川先生と、「最後のドールは水銀燈を超えるイっちゃってるドールじゃないのかな」と話していました。
ですが、「薔薇水晶」の登場により、原作では必然的に名前を言わない=出番がまだそんなにない状況であり、結果、薔薇水晶のキャラはアニメの方の印象=原作の印象になりつつありました。
そこに来て、コレです。
先月、その恐ろしさの片鱗は見せられましたが、虹裏で「ド外道」と評されるようなキャラであったきらりん。これは今後の展開がもうどうなるかまったくもってわかりませんね。


そして真紅と金糸雀。なぜヒナのローザミスティカを持っているのか問い詰めるカナ。何時に無くお姉さんっぽいです。
カナは真紅と雛苺のいきさつを知りません。そして今回のきらりんと雛苺のいきさつもしりません。
真紅もはっきりと言いませんから、カナは本気でアリスゲームを始めようとします。

そう、己の武器である、ヴァイオリンを手に取り・・・。
アニメの影響もあり、カナの能力については何の説明もなく理解できる(アニメの延長的な感じで受け止められる)ので、この辺もアニメがいい具合に役立っていると思いました。

つーかカナマジでやる気満々!!

虹裏で、「カナは今死ぬほどやる気だして死亡フラグがたちまくってる」とか言われましたが、大丈夫なのでしょうか。


そんなわけで、カナの容赦ない猛攻に対し、ついに真紅も戦う決意を・・・!!!



というところで今回のお話はおしまいなのです。
一ヶ月長いよ・・・。


アニメの影響もあり、いい具合に急展開してます。自分としては、アニメが原作のためにあったように思えてきましたw
これも原作者監修がなせる技なのでしょう。
とにもかくにも、原作の方はまだまだ続きます。が、どんどん話は進んでいきます。
これからも目が離せません!!


あと、原作の雛苺、体も残らず、食われてしまいました。結局トゥモエやJUMともギクシャクしたままのお別れとなってしまい、アニメの逝き方に比べると、本当に可哀相なことになってしまいました。
ローゼン読んでて初めて鬱になりそうかもしれません・・・。

せめてトゥモエの傍で逝かせてあげたかったですね・・・orz


ご冥福をお祈りします。