日本シリーズ

ハムが勝ちました。
やっぱ勢いのあるチームは怖いなぁ・・・。
自分がスポーツで「勢い」というものを感じるようになったのは高校二年のときくらいからかな?
前年度の新人戦で、驚異的なレベルだった神奈川の中で、4X100mRは10秒台いないのに複数人いるチームを破って優勝したり、4X400mRではかなりの好タイムで準優勝したり(優勝チームは翌年の全国ランキング3位)、関東で6位になったり・・・。
なのに、その翌年、自分も見事メンバー入りした4X100mR含め、怪我人が一人、二人と続けざまに出たり、その影響で4X100mRで敗退したのを手始めに、他の種目でも負けたり・・・すごい嫌な雰囲気が漂ってました。それでも3人インターハイにいったんですが・・・。


その翌年、自分が高校三年のときの南関東では、翌年の反省を踏まえて調整をズラし、見事南関東にピークを合わせることができました。当然怪我もナシ。
初日に部長が激戦激戦超激戦な400mで見事インターハイ出場を決め、その流れでレーンが悪かった4X100mRも激走。結果こそ10番でしたが、確かにチームに勢いがありました。
その後も幅跳びや混成で出場を決め、三日目にエースが200mで見事インターハイへ。
エースも昨年は、同じ種目で予選を走ったものの、途中肉離れを起こして30秒以上かかったのでしたが、見事借りを返しました。

その流れのまま、南関東大会といったら全国一の激戦区と言われる、そのゆえんでもある、4X400mRの予選。
この年、インターハイ決勝には、10地域60チームのうち、南関東から4チームが残り、800mの時点で上位4チームが南関東勢、優勝争いも南関東対決というほどのレベルでした。


そんな中での予選。
事前のランキングでは、4X100mRの方が勝機はあったのですが、もうこれしか残っていないので、エースの流れを受ける気持ちで走りました。ちなみに県総体では後輩が骨折からの復帰直後ということもあり、4位通過。


予選ではその年の全国6位と、千葉県5位通過ながらタイムでうちを上回るチーム、そして神奈川県総体1、3位の高校とあたりました。
が、序盤から思い切って速いペースで1走の後輩が突っ込み、県総体より1秒速いタイムで自分へ。
自分も総体ではいつも通りの走りができず失敗しているので、この時はいつも通り、前半から速いペースで突っ込みました。
2走というのは、場合によってはそのチームのエース、そうでなくても準エースが走るところ。大英帝国陸上教本では、このマイルリレーの走順の適性で、

  • 1走→セパレートで走ることになるので、周りに惑わされず自分のペースで走れる選手。
  • 2走→とにかく速い選手。
  • 3走→様々なレースパターンに対応できる、経験豊富な選手。
  • 4走→最後まで諦めず、自分の走りをすることができる選手。

と書かれているのですが、2走はただ一言、「とにかく速い選手」なんですよw
他は多少詳しく書かれていたのですが・・・。
でも相手は全員400m選手。
最初の100mで隣のレーンで先行する選手はかわしましたが、残り3人は速いのですよ。
スプリントで10秒の力があればもっとつっこむこともできるのですが、公式記録では所詮11秒2台のオトコ。それでも必死に喰らいつきます。
そのままなんとか3走へ。
うちは準エース的存在がいないものの、強みとして、2・3走の走力に大差がないという点があげられます。
普通、走力でオーダーを考えると、アンカーは当然エース。2走はオープンになり、早い段階で前へ出ることが勝利の鍵となるので、準エース。そして、出遅れるのをさけるため、1走に3番手が走り、最後の4番手は3走、となるのが基本なのです。
もっとも、国際大会の日本の場合は序盤で置いていかれると勝ち目がないので、1・2走でエースを置いて流れに乗るのが基本となっています。勝負に出るときは、高校でもこのようなオーダーがあります(ボクらも一回やりたかったオーダーとして、自分→部長→普段どおり同じ3走→200mのエースというのがありました。絶対これ速いって・・・)。
で、うちの場合、自分が他の有力チームの準エースのラップが47〜48秒前半なのに対し、48秒後半。ですが、3走は経験豊富なのはもちろん、走力もラップで49秒0〜2台と、自分と大差ありません。
他のチームは、インターハイ上位クラスでない限り、ここは49秒後半から50秒まで落ち込みます。事実、先行するチームはそうでした。
なので、ここで一気に差を詰め、逆転の範囲でアンカーの部長に。
部長は当時は典型的な後半型で、200m過ぎからの失速率の低さは高校生の中でもかなり上だったんじゃないでしょうか。
ここで部長は見事に先行する4チームのうち、2人を抜き、2番手(神奈川優勝チーム)を食うかというところでゴール。目標の3位以内を確保することに成功しました。


この時のタイムは、県総体からなんと2.5秒も縮めています。同オーダーなのにね。
結果的には、0.15秒差で決勝に進めなかったのですが、決勝での展開、8位通過のチームが撃沈、うちが200mのエースを切り札にしていたことを考えると、予選さえ通ってればいけたと思うんだよね・・・。もう遅いんだけど!


と、長くなりましたが、これもひとえに勢いの力だと思います。もちろん実力もありますが、全て出し切ることができたのは、勢いの力が大きいと思っています。3走の友人とも、苦戦が予想された(事実神奈川1位と3位にはここまでうちがやると思ってなかったらしい)マイルの予選前に、「今、確実に流れはうちにある」と言い合っていました。その結果が然り。


今シリーズの日ハムにも、明らかにそれが見られました。ホームにいってからは特に。
初戦で中日が勝ったときは、実力のチームと勢いのチームの差が出たかなぁとは思いましたが、2戦目によく勝ちましたね。
あそこで勝ち、3戦目で勝って優勝はほぼ決まったように思えました。逆に、5戦目で中日が逆転できれば、流れは断たれ、中日の優勝だったんじゃないかな。


勢いの追い風になっているのは、もちろんファンの声援と、あと新庄の引退宣言もあるんじゃないかな。
そしてシリーズに限れば、やはりプレーオフでの経験でしょう。
中日とほぼ同時期の優勝決定とはいえ、シーズン中の1勝と、プレーオフのような短期決戦での1勝では重みが違いますしね。
来年はセでもプレーオフやるし、面白くなるんじゃないのかね。


それでも、昨日のダルビッシュの投球は、とても年下とは思えない堂々としたもの。あれはすごかったなぁ。
結局勢いで突っ走った結果、優勝という感じはしますが。
これで重要なのは、来季も最低でもプレーオフ進出することでしょう。新庄がいなくなり、どこまでいけるのか。そこでこそ今回のような勢いではなく、実力が試されるわけです。


それにしても、新庄は幸せだね。最後のシーズンに日本一とか。
それも、最初に引退決めて、だしね。
うちは特にママンと妹がアンチ新庄ですが、ああいう選手も必要だと思いますよ。マスコミがやたらマンセーするせいで本人もちょっと勘違いして調子に乗っていますけど。「選手が新しいことに取り組む」とはいうものの、ちょっと考えがおかしいところもありますからね。陸上でいうと、今までと違ったタイプの選手であった末続選手に似ている雰囲気は感じるものの、やはりどこか軽い感じがするのはそのせいだと思います。
エンターテイナーとしてはすごいと思いますけどね。
ボクの中では「実力のない長島」という考えもあったんですが、やっぱり彼は「宇宙人」でしたw


まぁ、実力がないというか、安定しないところがある意味すごいと思うけど・・・。選手としては正直微妙だもんね。


そしてロッテは明らかにWBCでも悪影響が・・・南無。


とりあえず、今後は松坂の動向が気になるんだ。
あとハム安くなるの?